虫歯予防
- 2025年1月8日
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虫歯を予防するには
虫歯を予防するのに大切なことは、食後の歯磨きだけではありません。日常のちょっとした習慣から資格職(プロ)によるスペシャルケアまで、様々な予防方法があります。
習慣化したい虫歯予防方法
・定期的に歯科医院に通う
虫歯の早期発見、早期治療に役立ちますので定期的に歯科医院に通い、口腔内全体の確認、歯垢・歯石を除去しましょう。
・正しいブラッシングと習慣化
患者さんごとに適切なブラッシング方法がございますので、ブラッシング指導を参考に日々の歯磨きをレベルアップし、しっかり習慣化していきましょう。
・唾液を出す
唾液には虫歯を予防する3つの力があります。
①口の中の酸を中和し正常な状態にします。
②口の中を清潔に保ち、歯の表面を強くするなど殺菌、抗菌、保護作用があります。
③歯の成分であるカルシュウムやリンを含まれており、歯にミネラルを補給します。
唾液は99%が水分で、食べかすや細菌の洗い流し作用、細菌によって産生された酸を希釈する働きがあります。
食事の際に物をかむ回数が少ないと唾液の分泌量は減っていきます。よく噛んで食事をし、虫歯の予防につなげましょう。また寝ている間は唾液の分泌はほとんどありません。就寝前のブラッシングはしっかり行い、飲食は控えるようにしましょう。
・歯に良い食べ方
虫歯予防には食べる内容・回数・砂糖を含んだものを控えることが大切になります。
①歯茎や歯をつくるたんぱく質、カルシュウム、ビタミン群を含むもの、唾液の分泌を促す歯ごたえのあるものなど、栄養バランスよい食事をとりましょう。
②1日3回規則正しく食事をし、よく噛んで食べましょう。
③飴やチョコなど砂糖を含んだ食品をいつも口に含んでいる人は虫歯になり易くなります。食べる頻度を制限するか、人口の甘味料を使用しているものを選んで食べるようにしましょう。
キシリトール
キシリトールは厚生労働省に認可されている食品添加物でイチゴ、バナナなどの果物やカリフラワー、ホウレンソウなどの野菜にも含まれています。甘さは砂糖と同じぐらいあり、カロリーは砂糖の4分の3程度です。
虫歯になるプロセスは、虫歯の原因菌がエサとする糖を分解する過程で発生した酸が歯のエナメル質などを溶かしてしまうことです。キシリトールは虫歯のエサにはならないため口のなかの酸を生成をおさえます。
PMTCの活用
予防歯科の中心となるのはセルフケアと定期的なメインテナンスです。「予防」の基本は毎日の歯みがきですが、歯と歯のすき間や歯ぐきの溝、奥歯の噛み合わせ溝などの汚れは、セルフケアで完全に除去することはできません。そのため、毎日歯みがきをしていてもむし歯になってしまうことがあるのです。徹底的にお口の中の汚れを除去できるのが、歯科医師や歯科衛生士らによるプロフェッショナルケアです。
定期的に専門家の歯のクリーニングを受けて、お口の汚れを除去すれば、細菌の温床となるバイオフィルム(強力に付着した多種の細菌の膜)や歯石を取り除くことができます。
PMTCとは、専門家が専用の機器を使用して歯を磨き上げる(Professional Mechanical Tooth Cleaning)という意味の略称です。毎日の歯みがきでは落ちない歯の汚れやバイオフィルムを、予防ケアのプロである歯科医師や歯科衛生士が、専門の器具と専用のペーストを用いて、歯面とその周辺の歯周組織から徹底的に除去していきます。このクリーニングによって、汚れの再付着の予防も期待できます。
フッ素とシーラント
フッ素はむし歯菌から作られる酸の生成を抑制する働きが期待できます。とくに乳歯や生えたての永久歯にむし歯の予防効果が大きいとされています。フッ素塗布によるむし歯予防は、乳歯が生え始める1歳前後から始め、3カ月に1回程度、定期的に継続するのが良いでしょう。ただし、フッ素を塗ったからむし歯ができないというわけではありませんので、お子さんのご自身の歯みがきやお母さんの点検みがきは忘れずに行うようにしましょう。
シーラントはむし歯になるリスクが高い歯の溝を、歯科用プラスチックで塞ぎ、汚れがたまらないように処置する治療です。プラスチックは時間の経過で溶けていき、体内に入っても害はありません。乳歯は形が複雑なため、シーラント処置は効果的です。とくに奥歯の深い溝は汚れがたまりやすく、むし歯になりやすいところです。奥歯が萌出したらできるだけ早いうちに溝をコーティングするシーラント処理をお勧めします。