当院の精密根管治療の特徴
- 2024年12月20日
- 精密根管治療
当院では保険・保険外問わず、根管治療時にはラバーダム防湿、マイクロスコープ、ニッケルチタンファイルのを使用を
行っております。
それぞれの特徴を以下ご説明していきます。
・根管治療におけるラバーダム防湿について
当院で力を入れている精密根管治療の際に行うラバーダム防湿という手技についてお話ししていきたいと思います。
・ラバーダム防湿とは?
ラバーダム防湿とは根管治療を行う患歯にリング状の器具とゴムのシートをかけて治療を行う方法です。
以下ラバーダム防湿を行うメリットとなります。
① 細菌等の侵入を防ぐことができる
治療の際、唾液と一緒にお口の中の菌が根の中に侵入してくるのを防ぐことができます。菌や汚れの混入にて感染を起こしてしまうリスクがあるためラバーダム防湿にて唾液の侵入を防いでいきます。
② 術者の治療効率が上がる
ラバーダム防湿にて、治療を行うことで術者の治療効率があがります。私はこれが一番のメリットと考えております。唾液により滑りやすくなった器具の落下や、口腔内を傷つけるリスクがなくし、治療に集中できるためです。治療効率が上がることで、精度を高め予後を良くでき、治療進行を早めることは来院回数を減少させることにも繋がります。
③ 薬剤等が喉に流れ込まない
治療上、飲み込むと危険な薬液を使用する際に、ラバーダム防湿にて口腔内への流入を防ぐことが出来ます。
・当院のラバーダム防湿の特徴
① 保険外、保険診療問わずラバーダム防湿を行います。
② ラテックスアレルギーの方もラバーダム防湿を行えるように、通常のラバーダムシートに加えてノンラテックスシートもご用意しております。
③ 強い圧迫感や、花粉症や鼻づまり等でラバーダム防湿が苦しく装着がお辛い患者様は、簡易防湿にてご対応も致します。無理矢理や強制的にといった装着は致しませんのでご安心下さい。
マイクロスコープ治療の特徴
根管治療で重要なのは精密性です。入口は小さく、縫い針程度の太さしかない根管内を掃除する治療であり、細かい処置の連続でミクロン単位の正確さが求められます。
歯を削り過ぎると、歯の根が折れてしまったり、穴があいてしまったりするリスクが高くなりますし、洗浄や消毒が不完全であると、細菌感染の再発リスクが高まります。これまで根管内部の治療は、歯科医師の「経験」や「勘」を頼りに手探りで行っていましたが、マイクロスコープの登場により、明視野にて小さなものを大きく拡大して、起炎因子の取り残しはないか、ひび割れは起きていないか、出血・排膿は起きていないかなどの確認や、1つ1つの繊細な処置を目で見て処置を行うことが出来るようになりました。
従来と比較すると、圧倒的に精密で質の高い治療を行うことができます。 当院では視野を20倍以上にまで拡大できるライカ製「マイクロスコープ」を導入し、より精密で確実な根管治療をめざしています。
当院のマイクロスコープ治療の特徴
①保険外、保険治療問わずマイクロスコープを使用致します。
②高い集中力が必要となるためマイクロスコープを使用する治療は完全個室の治療室にて行います。
ニッケルチタンファイルとは
根管治療では、ファイルと呼ばれる器具を使用します。
このファイル(針金のような細長い器具)には、一般的に用いられるステンレスファイルと、ニッケルチタンファイルがあります。
曲がりくねり複雑な根管を治療する際、ステンレスファイルでは硬すぎるために深部に入っていかずに精度良く治療が進まないことがありますが、ニッケルチタンファイルは超弾性の性質を持ち、曲がった根管に沿って追従することが出来ます。
根管を不必要に傷つけることなく、精密に感染歯質や起炎因子の除去が可能です。
ただし施術者には破折を避ける熟練が求められます。
当院での根管治療の特徴
① 保険外診療、保険治療問わずニッケルチタンファイルを用いた治療を行っています。
② 現在(令和6年時点)大臼歯でのニッケルチタンファイルの使用は保険算定の範囲ですが、当院では前歯、小臼歯での根管治療におきましてもマイクロスコープ下でニッケルチタンファイルを用いた治療を行っております。